TV局からの依頼で FAiBS(Furuichi Aibara Battle Simulator)の新作を理工学部の粟飯原先生と一緒に開発,一部はメディアデザインコースの2年生も制作に協力し,市街戦を再現できるようになりました.この新作を用いて,歴史番組の収録を2024年3月29日に研究室で行いました.
市街戦は様々な要素が複合するため再現するのが難しいのですが,本番組でキーとなる専門家の1人である古市研究室の川上智研究員(元海上自衛官)から市街戦の鉄則をわかりやすく教えてもらい,歴史的な論考については本番組で中心となる歴史家の日本大学国際関係学部の淺川道夫先生から教えていただき,日本大学理工学部の粟飯原萌先生がFAiBS新作を開発しました.市街戦の鉄則に基づき,対象とする市街をバリケードで迷宮状態にし,敵を積極的に迷宮に巻き込み,迷宮中には各所に小さなキルゾーンを用意し,ゴールに用意した広大なキルゾーンで集中攻撃により殲滅する様子を,FAiBS新作で再現することができました.
詳細は,またお話しできる時期となったら紹介します.FAiBSの旧作に関しては,先月2月に情報処理学会論文誌に採録された論文 粟飯原,川上,小林,古市 ”モデリング&シミュレーションによる過去の再現と歴史研究への適用可能性”,情報処理学会論文誌 65 (2), pp. 262-277, 2024-02-15を参考にしてください.
第9回シリアスゲームジャム(SGJ9)が2024年3月5日〜7日に日本大学理工学部駿河台キャンパスのタワースコラで行われ,3日間の会期を終えて7つのシリアスゲームが開発され, インディーゲームの配信サイトitch.ioで公開された.
今回のシリアスゲームジャムSGJ9のテーマは「防災」.わが国は大規模震災の発生が多く,防災や減災に対する関心は高いものの,備えが十分できていない人が一定数いる.そこで,SGJ9ではゲームのチカラを防災に対する備えへの関心向上に活かすことをテーマとし,3日間でシリアスゲームを7本制作するのを目標として35人が参加した.前回の第8回シリアスゲームジャムの参加者が25人だったのと比べ,今回は10名多い.一番多かった時は第2回シリアスゲームジャムの50名だったので,規模としては中規模であったといえるであろう.
毎年この時期に数理情報工学科の学生は各地で行われる学会で日頃の研究成果を発表します. 2024年2月23日〜25日に大阪樟蔭女子大学で開催された第14回日本デジタルゲーム学会年次大会では,ゲーム開発やゲーム研究を行う全国の研究者と学生が集まって成果を発表,古市研究室からは3年生2名が参加して「認知的不協和理論に基づく行動の習慣化達成アプリの試作」というタイトルで発表しました.
シリアスゲームとは世の中の課題解決を目的としたゲームのことです.数理情報工学科メディアデザインコース3年生向けの講義「ゲームプログラミング及び演習」では,基本的なゲームプログラミングを学んだ後,チームを編成してシリアスゲームを制作して世界に発信する技術を学びます.2024年2月にコロナ社から出版された「シリアスゲーム」では,わが国を代表するシリアスゲームの研究者5名により,シリアスゲームの定義や様々な分野での応用事例,開発法等についてまとめました. 数理情報工学科の古市昌一先生が担当した第5章の構成は次の通りです.わが国ではまだ少ないシリアスゲームの開発者を目指す学生の皆さんには,ピッタリの一冊です.
第5章 シリアスゲームの開発方法 5.1 シリアスゲーム開発方法普及の重要性 5.1.1 ソフトウェア工学とゲーム開発 5.1.2 一般的なゲーム開発とシリアスゲームの開発の相違点 5.1.3 シリアスゲーム開発プロセスSGDP 5.2 シリアスゲーム開発の実際 5.2.1 開発者自ら課題に対して調査を行う場合 5.2.2 ユーザーと専門家の協力を得て開発する場合 5.2.3 専門のSEと共同で開発する場合 コラム:シリアスゲーム命名クラーク・アプト博士 5.3 シリアスゲーム開発法の普及活動:シリアスゲームジャム
出版元のコロナ社のページでは,著者情報等書籍の関連情報もみられます.
シリアスゲームジャムとは,社会における様々な課題をゲームのチカラで解決することを目的とし, 専門家とゲーム開発者と学生らが力を結集して短期間でシリアスゲームを制作するイベントです. 2014年に第1回を開催した後,様々な課題をテーマとしたシリアスゲームジャムを開始しましたが,第9回目のテーマは「防災に対する備え」です. これまでのシリアスゲームジャムに参加したのは,大学や専門学校等でゲーム制作を学んでいる学生はもちろんのこと,日本及び海外のプロのゲーム開発者をはじめ,ゲーム制作は初めての一般の方も多数参加し,世の中の課題について皆で考え,ゲームの形にしました.今回も,大学生や専門学校でゲーム制作を学ぶ学生だけではなく,全く初めてゲーム制作を経験する人も,「防災に対する備え」に興味のある人はぜひともご参加ください.
参考までに,第1回(SIG1)から第9回(SGJ9)のサイト一覧を以下に示します.
数理情報工学科では3年次の4月に研究室配属が行われます.古市研究室では,2024年1月末から2月初旬にかけて説明会を行い,多数の学生の皆さんに来ていただきました.
2024年4月から古市先生は特任教授となるため,従来と同様に配属を受け入れますが,受け入れ人数は他研究室と比べて少なくなる点,ご注意下さい.なお,配属内定者は2月中に確定しましたので,3月以降は他の研究室への配属を検討してください.2024年度配属に関する詳細はこちらをご覧ください.
2023年12月10日,大学院博士後期課程1年の関口君が,テキサスのサンアントニオで開催されている国際会議 Winter Simulation Conferenceで,入学してから約半年間の研究成果を発表しました.タイトルは "Information Diffusion Model of SNS and Visualization Method"で,SNS上で発信された情報がどのように拡散し,人々に影響を与えるかを,マルチエージェントシミュレーション方式で再現し,可視化した成果に関するものです.他の発表の中にはより説得力の高い政策等決めるためのマルチエージェントシミュレーション等に関するものが複数あり,今後研究を進める上で大変参考となる情報が得られた国際会議の発表でした.
シリアスゲームの構築法を研究した古市研究室の学生は,卒業後様々な分野でこの技術を活かしています.たとえば,2017年9月に博士号を取得した粟飯原萌氏は現在日本大学理工学部精密機械工学科で助手をされており,理工学部の伊藤賢一准教授らと一緒に熊本北高校自然科学部が取り組んできた元素の周期表を学ぶことができるカード型のシリアスゲーム「元素対戦」の開発にアドバイサとして加わってきました.そして,「元素対戦」は2023年12月9日に行われた 第9回崇城大学ビジネスプランコンテストで「優勝」,さらに「熊本県知事賞」と「NICT賞」,「アドレ賞」を受賞したとのことです.
近年アナログゲームはブームとなっている他,会社の新人研修でアナログ型のシリアスゲームを利用または制作するのが流行っており,シリアスゲームの構築法は様々な分野で応用されています.「元素対戦」は,高校生の部活の成果とは思えないレベルの完成度で,今後はゲームエンジン(Un Real Engine)上でVR化を計画しているとのことで,数理情報工学科の学生によるシリアスゲームの研究は,これら高校生に皆さんが期待している以上を目指す必要があると感じます.高校時代にそのようなチャンスがなかった受験生の皆さん,ゲーム開発に興味のある生徒の皆さんは,日本大学理工学部精密工学科か日本大学生産工学部数理情報工学科を志望校として準備してみてはいかがでしょうか.
古市研究室の学生は,この時期国際会議で日頃の研究成果を発表します.12月4日から6日にハワイのホノルルで開催されたAHFE 2023には,4年生の研究成果が1件(佐々木唯衣さんと渡邉雅子さんらのチーム),大学院博士前期課程1年生 近藤秦正君と東京国際工科専門職大学4年 大谷幹仁(※)らのチームによる発表が1件,大学院博士後期課程4年生・倉川清志君が1件発表しました.
※2020年に開学した東京国際工科専門職大学は,1期生が今年度最初の卒業研究を実施中ですが,今春から古市研究室では東京国際工科専門職大学の小野先生と相談・調整して4年の大谷幹仁君をインターン生として受け入れ,卒業研究の一環として古市研究室の学生と共同でLHSに関する研究を行ってきました.
2023年12月31日まで,CYDEF 2023全講演の日英両ヵ国語による講演動画を,オンデマンドで視聴できます.オンデマンド視聴のための登録は,2023年12月15日まで受付中(ここをクリックすると,Peatixでチケットを購入できます)です. 古市研究室との共同研究に興味のある方には,優待コードを発行させていただく場合があります,希望者はフォームで問い合わせてください.
古市研究室では,2014年にサイバーセキュリティをテーマとしたシリアスゲームジャムに多数の学生が参加して以来,人々のサイバーセキュリティへの対処能力向上をテーマとしたシリアスゲームを多数開発してきました.また,近年はオレオレ詐欺に代表される特殊詐欺の被害から我が身を守るためのシリアスゲームの開発や,アラブの春等SNSを介して小さな民衆のチカラが国家の民主化を動かすことができることを体験するシリアスゲームを開発する等,ネット上の情報発信と拡散,そしてそれが人々の行動に影響を及ぼす点に興味を持つ学生が増え,昨年からは偽情報の発信と拡散及び人々への影響に関する,情報戦や認知戦に関連する研究も行っています.
シリアスゲームの研究者として最も興味があるのは,
一方,サイバーセキュリティの研究分野において,サイバー攻撃に対する人の対処能力の向上に関する研究は「サイバーディフェンス」の範疇に含まれ,NATO各国にはサイバーディフェンスを研究する研究所がたくさんあります(フィンランドのハイブリッド研究所 (Hybrid CoE),エストニアのNATOサイバー防衛協力センター(CCDCOE),ラトビアのNATOストラテジックコミュニケーション研究所(NATO StratCom),オランダのNATOコマンドアンドコントロール研究所 (NATO C2CoE),米国の陸軍サイバー研究所 (Army Cyber Institute, USA)等). 我が国には(国立研究開発機構)情報通信研究機構のサイバーセキュリティ研究所がサイバーセキュリティ研究開発の世界的中核拠点を目指して最先端の研究を行っていますが,NATOの各研究機関で行われている現在進行系の事態に対する対処方法に関する研究は十分とはいえません.そこで,2018年に民間の有志が集まって組織されたのがサイバーディフェンス研究会で,2023年9月には(一般社団法人)サイバーディフェンスイノベーション機構となって研究と啓蒙活動を続けており,本機構が開催する今回6回目を迎える国際会議が,CYDEF 2023です.
CYDEF 2023のテーマは International Order and Active Cyber Defense 〜国際秩序形成のためのアクティブサイバーディフェンスの在り方〜. サイバーの世界では,第一波の攻撃は例えば同時多発・飽和攻撃により国家のインフラ全体をシャットダウンさせ,第二波で武力を伴う侵攻へと移行します.また,情報戦と認知戦で相手国の世論に対する影響工作を行うことにより国民の考え方に影響を及ぼす戦い方も,近年の国際紛争では様々な偽情報が飛び交って国際社会全体を混乱させているのは,周知のとおりです.
そこで重要となるのが サイバーディフェンスですが,従来から考えられている受動的な防御手段は,例えば飽和攻撃には部分的にしか効果がなく,認知戦の場合には国民一人ひとりのリテラシに依存するという課題があります.そこで,各国が近年対策の強化を考えているのが,アクティブサイバーディフェンス(能動的サイバー防御)です. しかしながら,専守防衛を要とする我が国において,攻撃される以前に可能な活動は,情報収集以外にありません.では,国家レベルでサイバーディフェンスに関する研究機関を持つNATO各国では,どのような対処が考えられているか, 古市先生がモデレータを担当するパネルディスカッションでは,各国の国家戦略と法と倫理と文化の面から,専門家が意見を交わします.
本国際会議はすべて英語で行われますが,同時通訳がつきます.サイバーディフェンスに興味のある学生の皆さんにとってはもちろんのこと,シリアスゲーム開発のネタとしてサイバーは新しい攻撃手法が次々と開発されてその都度防御法が考えられ,エンタテインメントゲームの開発者にとっても,次のゲームのナラティブを考える上では,とても良い機会になると思います.
CYDEF2023 from CYDEF on Vimeo.
2023年11月11日〜18日にスペインのマドリッドへNATOの会議(HFM-361 Mitigating and Responding to Cognitive Warfare)に参加してきました.マドリッドに行くのは1986年にアフリカ大陸へ渡るためにアルヘシラス急行に乗るために立ち寄って以来なんと37年振り.当時は,地下鉄のグランビア駅前のマクドナルドの建物は豪華絢爛で是非とも行くようにと言われ、実際行ってビックリ.それが現在どうなっているかを仕事の後確認に行ったら,当時と全く同じで更にビックリ.会議は,ちょうど1年前にノルウェーで開催された第1回CogWarワークショップの同窓会みたいな感じで,NATO加盟国の各研究者と更に交流を深めることができました.この動画は,この海外出張全般のダイジェスト版です.ワルシャワでの乗り継ぎに10時間以上あったので,少しだけ街にも出てみました.ポーランドに行くのは生まれて初めてで,古市先生の訪問国は68カ国となりました.
数理情報工学科にはゲーム開発に興味のある学生が毎年たくさん入学します.入学後はプログラミングの基礎等やゲーム開発には欠かせない数学,物理,そして人工知能,コンピュータグラフィックス,アニメーション等を学び,3年生ではチームでゲーム開発を行って世界に向けてストアでリリースして実績を積みます.次に,一部の学生はその腕を試すために世界各地で行われるゲーム制作を行う国際大会等にも参加します.今年はコロナ禍が明け久しぶりに対面型の国際大会「全州大学グローバルゲームジャム」が韓国で行われ,4年生の学生3名が参加してきました.今回日本大学から参加したのは生産工学部数理情報工学科 古市研究室の3名に加え,理工学部応用情報工学科 松野研究室の3名が参加した他,日本からは東京大学文学部 吉田研究室の4名も参加し,担当の古市先生によると国際大会に日本からの参加者が10名を超えるのは今回がゲームジャム史上初であろう,とのことです.
現地メディアによる報道(ブラウザ上で日本語に翻訳してお読みください)
ゲームジャムとは,会場に集まった学生やゲーム開発のプロが即席でチームを組み, 2泊3日でゲームを制作するイベントです.初日には主催者からテーマが発表され,続いて各メンバは自分のスキルを相互に紹介して5人でチームを編成します.最も効果的なチーム編成は1チームに1人のゲームデザイナ,2人のゲームプログラマ,2人のゲームアーチスト,加えてその中の誰かがゲーム・ミュージックを担当できると盤石なチームとなります.しかし,世の中はそのように甘くはなく,チーム編成には大変多くの時間を要したり,せっかく編成したチームが分かれることになったり,ゲームジャムの物語はそこからはじまります.
今回のゲームジャムのテーマは,"PEACE" (平和)と発表されました. このテーマが発表された後,各チームではテーマに関するリサーチが始まります.世界平和のことを考えたり,分断国家である韓国の平和を考えたチームもあったことでしょう,平和の象徴である鳩をイメージしたチームもあったようです.そんな中,もっと身近な自分の周辺の平和を考えたチームもあったようです.
古市研究室には,海外の提携校等からの交換留学生が半年または1年間滞在します.コロナ禍が明けて初めての台湾・中國科技大學からの交換留学生高郁晴(カオ・ユーチンさん)が1年間の留学期間を終え,所属していた古市研究室の学生達から送別会を行ってもらいました.カオさんは留学中4年生の岡田万実さんとチームを組んで男性美容を対象とした事業戦略について研究し,「男性美容コンサルティングチャットボット“智慧”の試作」というタイトルで日本デジタルゲーム学会で発表しました.帰国後も,この事業については台湾から協力していただけることになってます.1年間の日本留学の成果を,研究室の学生達との数多くの想い出と一緒に持って帰国してください.
歴史番組のため日本大学理工学部精密機械工学科の粟飯原萌先生と日本大学生産工学部数理情報工学科の古市昌一先生及び 川上智先生(客員研究員)とで本年1月からFAiBS(Furuichi Aibara Battle Simulator)の上に新たに指揮統制(Command and Control)モデルを構築し,FAiBS C2を開発してきましたが,2023年3月14日(火)にFAiBS C2を用いて番組収録が古市研究室で行われました.放送日と再放送日は次のとおりです.精密機械工学科と数理情報工学科が得意とするAIとモデリング&シミュレーションの技術がどのように歴史の研究にも活かせるか,ご覧ください.
古市研究室では人間の意思決定と行動をコンピュータ上で再現するためのメカニズムとして人工知能の応用を研究しており,応用分野の一つとしてTV番組の制作に協力して歴史上起こった様々な戦いをコンピュータ上で再現しています.これまでに再現した戦いは関ヶ原の戦い,三方ヶ原の戦い,本能寺の変,中国大返し,美濃大返し,長篠の戦い,黒船来航等ですが,今回番組でテーマとして取り上げるのは戦国時代最強の武将と言われた武田信玄の,指揮統制能力の高さをシミュレーションにより再現して可視化することです.指揮統制の能力自体は人間の能力のため直接可視化することはできませんが,コンピュータ上に再現した仮想戦闘環境上で戦闘状況の変化を見せることによって,指揮統制能力の違いの可視化にチャレンジしました.
モデル化にあたっては,生産工学部内の歴史ファンの皆さんから指揮統制能力の高かった武将に関する図書や情報をたくさん提供していただいた他,歴史家の樋口隆晴先生との2回の討議と番組ディレクタの方からのアドバイスをベースに,FAiBS CSを粟飯原先生が約1ヶ月半の開発期間で(株)構造計画研究所のartisoc Cloud(マルチエージェントシミュレーションのための開発環境)上に開発しました.
収録時の番組進行はNHKの近田雄一アナウンサーが行い,2020年に放送された「歴史探偵〜黒船来航」以来3年ぶりの研究室来訪でした.番組中では戦闘状況の中継を,指揮統制能力を中心に開発者3人と掛け合いながらお話しをすすめることができました.内容の詳細については,番組をご覧ください.
NHK総合の番組「歴史探偵 長篠の戦い」(2021年5月19日(水)放送)が2023年6月14日(水)に再放送されます.本番組は生産工学部数理情報工学科の古市先生と理工学部精密機械工学科の粟飯原先生が出演します.古市先生は人の行動等を人工知能技術を用いてコンピュータ上で再現するモデリング&シミュレーション技術及びシリアスゲームへの応用で知られており,粟飯原先生は古市研究室出身で戦国時代の戦いを再現するウォーゲームFAiBS(Furuichi Aibara Battle Simulator)の開発で知られています.今回番組で取り上げるのは1575年の徳川・織田連合軍と武田軍との長篠の戦いです.番組では愛知県新城市設楽原歴史資料館館長の湯浅大司氏と,歴史学者の平山優氏に史実や先生方から当日の鉄砲の性能や両軍の戦い方等について教えていただき,古市先生と粟飯原萌先生がモデリングを行い,FAiBS上に長篠の戦いを再現しました.
2023年5月18日,日本大学生産工学部 環境安全工学科4年の柿沼秀真君(今村研究室所属)と,「eスポーツは卒業研究のテーマになるか?」というタイトルで対談をしました.対談には古市研究室所属の博士後期課程学生関口和巳君にも加わってもらい,eスポーツ用のゲーム開発をする立場として古市がインタビューする形式で行いました.柿沼君は「かきP」として知られるプロのeスポーツプレイヤで(NORTHEPTION所属),Shadowverse 世界大会2021優勝, rage shadowverse 2021 winter 優勝等,学業と両立させている学生です.卒業研究のテーマを考えるにあたってアドバイスするため,対談形式で」シャドバの運要素について」をテーマとして約1時間対談を行いました.対談内容はサマリは別途ホームページに掲載予定です.本動画では,そのサワリ部分をご覧ください.
結論だけを言うと,卒業研究のテーマとしてプロのeスポーツプレイヤが自ら行う研究は大変貴重であることがわかるとともに,シャドバの運要素について過去の自らの対戦結果を分析することは今後のゲーム開発者にとってもとても貴重な知見となり得る,ということが本日判明しました.
今後柿沼君は過去の対戦結果のいくつかを分析し,その結果をまたこのメンバで討議することとなりました.今後の経緯をお楽しみに!
2013年3月25日(土),日本大学では卒業式が武道館で行われ,午後は津田沼キャンパスで学位記授与式が行われました.古市研究室では11名が卒業,1名が博士後期課程を修了しました.おめでとうございます!